こんにちは
浜町リッツ整骨院の堀です!
「一昨日、重い荷物を持ってから、左のお尻と腰がどうもスッキリしなくて…」
60代の男性。
じっとしていれば平気ですが、左を上にして寝たり、後ろに反らすとズキッと痛みます。 「ただの筋肉痛かな?」と思っておられましたが、身体の声を聞くと、原因はもっと深い場所にありました。
【リッツの臨床ノート Vol.70】
カテゴリー:リッツ整体
テーマ:腰痛。湿布が「治り」を遅らせる理由。
【患者さんの所見 】
60代男性 主訴:左殿部〜背中の痛み、だるさ
【私の検査:親指の謎 】
腰が痛い彼に対し、私は足の検査を行いました。
「足の親指を天井に向けて反らしてください」
右足:ガッチリ力が入る。
左足:フニャッと力が抜けてしまう。
ご本人も「えっ、なんで左だけ力が入らないの?」と驚愕。 しかし、私が左の骨盤(仙腸関節)を指で押さえて支えてあげると…
「あ、力が入る!」
これが答えです。
普段から右足ばかりに体重を乗せる癖があり、左の骨盤がグラグラに不安定になっていたのです。
土台が安定しないため、その上の「腰椎5番」が左にねじれてロックし、必死に体を支えようとした結果の痛みでした。
【治療計画:あえて「温める」 】
今回の痛みは、急性的な捻挫(炎症=火事)ではありません。
長年のサボりで動かなくなった組織の「機能不全(冷え・固まり)」です。
修復に必要な「熱(エネルギー)」が足りていない状態なので、高周波(ラジオ波)治療器を使って身体の内部から熱を発生させ、細胞の修復スイッチを強制的に入れました。
【エビデンス:湿布と痛み止めの使いどき 】
ここで、お薬や湿布の使い方についてアドバイスをしました。
医学的なお話ですが、組織が壊れると体内では「プロスタグランジン」という物質が出ます。
これには2つの作用があります。
痛みを引き起こす(警報)
組織を治す(修復促進)
湿布や痛み止めは、このプロスタグランジンの生成をブロックします。
つまり、痛みは消えますが、同時に「組織を治す工事」もストップさせてしまう可能性があるのです。
もちろん、夜も眠れないほどの激痛であれば、まずは体を休めるために使うべきです(除痛処置)。
ですが、我慢できる範囲であれば、あえて薬で止めない方が、結果的に治りが早いことも多々あります。
今回は「工事を進めたい」状態なので、過度な使用は控えるようお伝えしました。
【まとめ 】
「痛いのが悪いことだと思ってました… 治すための痛みなんですね」
施術後、腰椎のロックを外すと、左足の親指にもしっかり力が戻りました。
痛みは身体からの「工事中」のサイン。
薬で無理に止めるのではなく、正しい工事(治療)を行えば、体は必ず応えてくれます。
