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こんにちは

こんにちは
浜町リッツ整骨院の堀です!

「注射で痛みは止まるけど、すぐぶり返す。もう肘の形が変わってきちゃって…」

50代の女性介護士さん。
診断は「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」。 度重なるステロイド注射の影響で、肘の組織には変形が見られます。

なぜ、ここまでこじれてしまったのか。
それは、「痛くない動き方」を探し続けた結果、一番悪い動きが定着してしまったからです。

【リッツの臨床ノート Vol.69】
カテゴリー:リッツ整体(メンテナンス) テーマ:介護の肘痛。腕で引かない。

【患者さんの現状 】

50代女性(介護士) 症状:右肘外側の激痛、組織変形あり

「利用者を起こす時、どうしても腕に力が入る」
「痛くない角度を探しながら仕事をしている」

【私の施術と考察 】
ベッド上の彼女の動きを確認すると、典型的な「手打ち」状態でした。
肘が痛いからと腕を固め、その代償で本来使うべき肩甲骨がロックされていたのです。

これでは肘が壊れて当然です。
私はまず、患部の肘ではなく「胸の前」にアプローチしました。

大胸筋・小胸筋のリリース 肩甲骨を前側から引っ張り込んでロックしていた、胸の筋肉を丁寧に緩めました。
「えっ、そこが関係あるんですか?」と驚かれましたが、ここが緩まないと肩甲骨は背中で自由に動けません。

肩甲骨の「腕化」 解剖学的には、肩甲骨からが「腕」です。
埋もれていた肩甲骨を引き出し、鎖骨・肋骨と連動して動くように調整しました。 これでようやく、体幹(胴体)のパワーを腕に伝える準備が整いました。

【身体操作の違い 】
施術で身体が動くようになったところで、実際の動きを変えてもらいました。 何が違うのか、比べてみましょう。

✖️ 手だけで引く(悪い例)
支点: 弱い「肘」
距離: 相手と離れている
結果: 釣り竿の先で重りを上げるようなもの。
テコの原理で肘に激痛が走ります。
相手も「引っ張られる」恐怖で身構え、余計に重くなります。

⭕️ 体幹で運ぶ(良い例)
支点: 強い「足腰」
距離: へそから密着している
結果: フォークリフトのように全身で運びます。
重さが足裏に抜けるので、肘は楽なまま。相手も「支えられる」安心感で軽く動いてくれます。

コツはたった一つ。
「腕を伸ばさず、おへそ(丹田)から近づくこと」
これだけで、脇が閉まり、肩甲骨が背骨と連結して「最強の腕」になります。

【まとめ 】
「あ、肘が痛くない! しかも相手が軽く感じる」

手だけで引くと、相手は重くなり、肘も壊れます。
体幹を使うと、相手は軽くなり、自分も守れます。

長く仕事を続けるには、注射で誤魔化すのではなく、身体の「理にかなった動き」が必要です。
肘が悲鳴を上げている介護士さん、その動き、根本から変えていきましょう。