こんばんは
浜町リッツ整骨院の堀です!
今日は、10年ぶりに当院のドアを叩いてくださった、ある患者さんとのお話です。
近所にお住まいの80代の女性。
その変わり果てた姿に、私は一瞬言葉を失いました。
【リッツの臨床ノート Vol.56】
カテゴリー:介護予防整体
テーマ:軟骨は戻らない。
でも「歩き」は取り戻せる。
【患者さんのお悩み 】
80代・女性(10年ぶりの来院)
「膝の内側が痛くて、一歩歩くごとに響きます」
「整形外科では『変形性膝関節症。
軟骨がすり減っている』と言われました」
「息子と二人暮らし。これ以上、迷惑をかけたくないんです…」
10年前は、颯爽と歩き、多趣味で飛び回っていた彼女。
しかし、ドアを入ってきたその姿は、膝が曲がり、背中を丸め、痛みに耐えるように足を引きずっていました。
【私の考察 】
まず、股関節の動きを確認しました。 私が手で動かすと(他動的)、関節はちゃんと動きます。
「これなら大丈夫です」
と私は伝えました。
正直に申し上げます。
変形した骨や、すり減った軟骨は、元には戻りません。
しかし、「痛みが少なく歩ける身体」には戻れます。
股関節が動くなら、膝への負担を分散させる余地が十分にあるからです。
【当院でのアプローチ ✅】
膝だけで支えるのではなく、全身を使って歩くための準備です。
組織の温熱リリース: ラジオ波を使い、冷えて固まった関節内の組織(膠状の組織)を深部から緩めました。
膝蓋骨(お皿)の誘導: 幸い、関節が完全に固まる「拘縮」は起きていませんでした。
お皿の動きを愛護的に誘導し、膝の滑りを良くしました。
運動連鎖の再構築: 股関節を外へ開く動き(外旋)を誘導し、最後に骨盤へ圧を加えることで、足の裏から骨盤、上半身へと力が抜ける「通い路」を作りました。
【その後の変化 ✨】
施術前、恐る恐る出していた10cmほどの歩幅。
それが施術後には、20cm程度まで広がり、リズム良く歩けるようになりました。
「あら、足が軽い。前に出ます」
マスク越しでも分かるその笑顔に、私もホッと胸を撫で下ろしました。
【まとめ 】
急には変わりません。
でも、焦らず股関節と膝を連動させることで、必ず生活は楽になります。
「息子さんに迷惑かけたくない」 その想いがあれば、まだ頑張れます。
また昔のように、颯爽と歩ける日を目指して。
一緒に歩んでいきましょう。
